長くなっちゃうけどあらすじ書きましょうか?
先ず、「私」という人物が居るわけです。そして、旅行中に「先生」と呼ぶことに
なる人物に出会うんですね。そして私と先生の交流が始まるんです。先生は大学
(この場合東京大学を指します)を出ているのにも関わらず、就職もせず、奥さんと
ひっそりと生活しているんです。そして私に対しては優しいんですが、どこか心を
開いてくれない。そしてどこか寂しげなんです。
そして毎月、決まった日には雑司が谷にある墓地へ墓参りに行くんです。
私はそのことが気になって、先生に先生自身のことを色々と聞いたりするんですが、
先生は答えてくれないのです。何故、寂しげなのか、誰の墓に行っているのか。等。
そして、先生は私に対して、急に教訓めいたことを言ったりもするんです。曰く、
「恋は罪悪だ」、「人間は金が絡むと変貌してしまう」等です。
だけども、先生は実際に昔何があったのか、等ということには答えてはくれません。
そうこう、するうちに私と先生の交流は深くなっていって、私は大学の専門が
先生と一緒だったので、卒論のための教えをもらったりもするんです。
私は先生と奥さんの間に子供が居ないことなんかを不思議に思ったりして、いろいろ
たずねたりもするんですが、「私達は世界で最も幸福たるべき二人なのです」という
ようなことしか言いません。「幸福である」とは言わないんですね。
そんな折に私の父親が死にそうになるんです。そのことを先生に言うと、先生は
遺産の配分をちゃんと受けれるようにしろ、と現実的なことを言うんです。
私はなんでそんなことを言うのか、と不信に思うのですが、兎に角、父親の居る
田舎に帰るわけです。そして、就職の斡旋なんかも先生に依頼しろ、という母親の
言葉によって、その旨を先生に手紙を出します。
そうこうしているうちに、父親の容態が悪化するんです。そして、そろそろ死ぬ
かもしれない、って時に先生から手紙がくるんです。
私は先生の手紙を見て、ただならぬ雰囲気を感じて、父親をほっぽって一人東京行き
の汽車に飛び乗ります。
そしてここから、すべて先生の手紙の中身が書かれるようになるんです。
そこには先生の過去が綴られていたんです。
かつて学生だった先生は自分の叔父にだまされて、遺産を奪われたんです。
無論、全て奪われたわけではないんですけども、大部分を奪われてしまったんです。
残ったお金でも先生は十分に一生生活できたので、先生は働かなくても良かった
んですね。そして、そういう経験をしているが故に、私に対して、「遺産の分配」
についての注意をしたりもしたんです。
さらに、先生の恋愛についても語られます。
先生は学生時代、下宿をしていたんですが、そこの下宿先の娘さんに恋をして
しまうんです。そして充実した学生生活を送っていたのですが、先生の友人に
Kという男がいて、ちょっと暗くって、修行僧みたいな人がいるんです。
先生はKがあまりに暗くって、精神状態が悪くなってしまったりするので、
自分の下宿にきたらどうか?というようなことを言うんです。そしてKは
先生の下宿先にいっしょに下宿するようになるんです。
そしてあるとき、先生はKに対して、下宿先のお嬢さんに恋をしていることをうち
あけます。そうするとKは「向上心の無い奴は馬鹿だ」と切り捨てるんですね。
つまり、恋愛なんかにうつつを抜かすなってことです。
しかしながら、Kも下宿で生活するうちにそのお嬢さんに恋をするようになって
しまうんです。そして、先生と二人で旅行に行った際に、Kはそのことを先生
に打ち明けます。先生はそのとき、かつてKが自分に言った「向上心の無い奴は
馬鹿だ」という言葉を今度は先生がKに向かって言うんです。そこでKはうなだれて
しまうんですが、まぁ東京に戻ってきてから、また普段の生活が始まるのですが、
どうやらKとお嬢さんが急接近してるということに私は気づいてしまうんです。
そうして焦った先生は、下宿先の奥さんに「お嬢さんを下さい」とつい衝動的に
言ってしまいます。奥さんは、それを承知してくれまして、先生はお嬢さんと
結婚することが決まったのです。ただしこの時点でKはその事実を知りません。
しかし、そのうちKもそれを知ってしまいます。
Kは「おめでとうございます」と奥さんに述べ、「結婚のお祝いをあげたいが、
金がないから何もあげることは出来ない」みたいなことも言います。
そして、その夜。
先生が何か不吉な予感を感じて、隣の部屋で寝ているKに呼びかけるんです。
しかしKからは何の返事もありません。不安になった先生は、Kの部屋に入って
みます。
そこでKは自殺を遂げていたのです。
先生は、すぐさま、遺書を探して、自分の名前が書いてないかどうか、確認をします。
そして、そこには自分がKを出し抜いてために自殺した、というようなことが書かれて
いないのを見て安心するんです。そしてやっとこ、奥さんを起こして、自殺の事実を
告げます。
その後、先生はお嬢さんと結婚して、生活をしていくのですが、どうしても
先生はKの死によって幸せに生きようとする気力がなくなってしまうのです。
Kの死因についても「寂しかったのではないか」というようなことを述べています。
そして、乃木大将の自殺を機として、先生も自殺をするのです。
「この手紙をあなたが読むころには私はもうこの世にいないでしょう」みたいな
文だったと思います。
そして、妻には何も言わないで欲しい、というようなことが書かれて、それが
ラストとなっています。
本当にあらすじだけ書きました。だから抜けているエピソードなども多分に
あると思います。又、手元に「こころ」を置いて書いたのではないので、ひょっと
したら、表現など間違っているところがあるかもしれません。
皆様の宿題の、そして「こころ」への読書の一助とならんことを願って、
筆をおきたいと思います。